banner

養命酒に入っている高麗人参の含有量

養命酒に含まれる高麗人参の含有量

養命酒には1日分60mlの中に60mgの高麗人参が含まれています。養命酒に配合されている生薬全ての含有量を合計すると1452mgになりますが、高麗人参の含有量は全体の4.1%に過ぎません。
そのため少ないという印象を持ってしまいますが、1日分60mgという含有量は、多くの高麗人参を加工した健康食品と比べても決して少ない量ではありません。
養命酒はそれぞれに効果効能が異なる相性の良い生薬を組み合わせているのが特徴です。相乗効果によって高麗人参の持つ効果効能をしっかり実感することができます。
養命酒が持つ滋養強壮作用、疲労回復作用、血行促進作用、食欲増進作用、発汗作用は高麗人参がもたらしている作用です。

養命酒の特徴

養命酒とは

養命酒は正式には「薬用養命酒」と呼ばれ、第二類医薬品としてドラッグストアや薬局などで買うことができる薬用酒です。
以前は酒税法上でリキュール類として酒屋さんなどでも販売されているものもありましたが、218年現在は第二類医薬品としてのみ販売されています。
医薬品であるため効果効能を表示することができ、滋養強壮作用をはじめとするさまざまな効果効能があります。生薬だけではなく14%のアルコールが含まれています。
アルコール度数だけを見るとワインと同等ですが、生薬の風味と本みりんとブドウ糖の甘味が効いているため、アルコール感がやわらいで飲みやすく仕上がっています。
東洋医学に基づいて作られる養命酒は、西洋薬のように即効性はありませんが副作用が少ないのが特徴です。穏やかに作用するため、体調を整えて体力をつけることで健康を維持増進することができます。
優れた滋養強壮剤である養命酒は、体の弱い方や更年期障害の女性に、体質を改善する目的で飲まれています。

養命酒の歴史

養命酒の歴史は400年ほどあり、伝承では江戸時代初期に生まれたとされています。慶長年間の1602年、現在の長野県伊那群中川村の塩沢宗閑翁という人物が雪の中で倒れていた老人を助け、そのお礼に薬用酒の製法が伝えられました。
塩沢宗閑翁は人々の健康長寿に役立てようと自ら牛に乗って薬草を集めて、養命酒作りに尽力したと伝えられています。
伊那の山村には医療が行き届かなかったため、滋養強壮に良い養命酒は薬代わりに飲まれ、やがてその評判は伊那の外にも伝わります。
1603年には徳川家康に献上され、元禄年間には赤穂浪士が養命酒を飲んでいたという記録があり、江戸時代から自家製の養命酒が広く飲まれていたことが窺えます。
やがて明治大正に入ると通信や交通の発達によって、養命酒の存在が日本中に知られるようになります。1923年には株式会社が設立されて養命酒が全国に紹介されます。
その後、養命酒の需要は次第に高まり、日本国内はもとより多くの国々に輸出されるようになります。昭和15年には全生産量の約3割が海外に輸出されていました。現在でも特徴的な保健剤として国内外で高く評価されています。

養命酒に含まれている生薬

養命酒には高麗人参を含めて14種類の生薬が含まれています。人参とは高麗人参のことです。

  • 烏樟(ウショウ)
  • 益母草(ヤクモソウ)
  • 紅花(コウカ)
  • 鬱金(ウコン)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 丁子(チョウジ)
  • 地黄(ジオウ)
  • 淫羊カク(インヨウカク)
  • 肉ジュ蓉(ニクジュヨウ)
  • 杜仲(トチュウ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 人参(ニンジン)
  • 防風(ボウフウ)
  • 反鼻(ハンピ)

東洋医学では、気と血(ケツ)という概念を重んじています。

気は体を動かすエネルギー源であり、気を補うことで体力と気力を充実させることができます。
気は補うだけでなく全身に巡らせる必要があります。例えば頭にばかり気が届いて体に十分な気が届かないと、腰痛や関節痛といった節々の不調を感じるようになります。逆に頭に血が届かないと頭痛やめまいといった症状が現れます。

血とは血管と血液のことです。血管は血液を運ぶだけではなく全身に栄養を行き渡らせる大切な役割を果たしています。血が不足すると貧血、冷え性、頭痛や腰痛といった症状が引き起こされるほか、顔色が悪くなり肌荒れにも繋がります。
血も補うだけではなく巡らせる必要があります。血行不良や血管の詰まりなどによって血の巡りが悪くなると、全身に栄養が行き渡らなくなり、冷え性、頭痛や腰痛といった不調が引き起こされます。

養命酒は気を補う補気作用、血を補う補血作用、血流を改善する作用、体を温めて発汗を促す作用、鎮痛作用を持つ生薬を組み合わせているのが特徴です。

補気作用を持つ生薬
淫羊かく、肉ジュ蓉、地黄、反鼻、杜仲、人参
補血作用を持つ生薬
地黄、芍薬
血を巡らせる生薬
烏樟、益母草、紅花、鬱金、桂皮、丁子、地黄、杜仲、人参
体を温める生薬
桂皮、丁子、人参、防風
鎮痛作用を持つ生薬
鬱金、杜仲、防風

養命酒の効果効能

冷え性の改善

女性に多い冷え性は運動不足や筋力の低下による血行不良が原因です。養命酒には血管を拡張して血の巡りを整える働きがあります。
血行が促進されることで栄養が全身に行き渡るようになり代謝を高めて冷えを改善します。手足や腰、背中などが冷える方に適しています。体の冷えが原因による疲労や節々の不調にも効果的です。

肉体疲労を解消

滋養強壮作用を持つ複数の生薬を配合した養命酒には、体力を回復させて疲れを取る働きがあります。仕事や家事で疲労が溜まっている方、体が疲れやすくなった、しっかり寝ているのに疲れが取れないと感じている方におすすめです。
養命酒でしっかりと疲れを取ることで、健康増進に繋げることができ充実した毎日を過ごすことができます。

食欲を増進する

鳥樟、丁子には胃腸を活性化する作用があり消化機能を高めてくれます。欝金には胃を強くする健胃作用があります。弱った胃腸に働きかけることで消化不良や食欲不振が改善されて、胃を丈夫にして食欲が増進します。
胃腸が弱っていて食欲不振に悩まされている方、食べ過ぎや飲み過ぎによって胃腸に負担をかけたとき、風邪や夏バテによって食欲がないときに適しています。
ほかにも宴会や忘新年会などの前に摂ることで、胃にかかる負担を減らして胃もたれや胸やけといった不調を予防することができます。

病後の回復を早める

優れた滋養強壮作用を持つ養命酒は病後の回復を早める効果があります。病気をすると体力が低下してしまうため、病気が治っても体調が戻るまでに時間がかかる人がいます。
また手術の後は体が弱っているため体力を戻すのに時間がかかります。養命酒はそんな方におすすめです。低下した体力を回復させるだけでなく、血流を整えることで全身に栄養を届け弱った体を早く癒してくれます。

虚弱体質を改善

優れた補気作用を持つ生薬を複数配合した養命酒は虚弱体質を改善する効果があります。生まれつき体が弱い、加齢による体力の低下を感じているという方におすすめです。
体への刺激が少なく穏やかに作用するため虚弱体質の方も安心して摂ることができます。即効性はありませんが長期間摂り続けることで体力をつけて、少しずつ体質を改善することができます。

顔色を良くする

疲れが溜まっていて顔色が悪い、歳のせいかメイクをしても顔のくすみを隠せない、そんな女性の気になる顔色の悩みにも養命酒は有効です。
顔色が悪い原因は血行不良による冷えと代謝の低下です。養命酒には血行を促進する作用があり冷えを改善してくれます。
さらに体を温める働きがあり体温を上げて発汗を促すことで代謝を高めてくれます。顔色が良くなると気持ちが明るくなり自分に自信がもてるようになります。

未病の方に飲んで欲しい養命酒

東洋医学で病気になる手前の状態を未病と言います。病気と言うほど深刻ではありませんが、放置すると体調がさらに悪化して病気になってしまうような状態のことです。
西洋医学のように病気になってから薬を飲んで治す対処療法ではなく、病気になる前の段階で対処するという概念が東洋医学にはあります。
例え健康診断で異常がなくても、小さな体調の変化を見逃さず、不調があったら早く対処する、それによって病気を予防することができます。
疲れが溜まっている、胃腸の働きが弱い、体が冷える、顔色が悪い、寝つきが悪い、そんな不調を感じている方は未病です。養命酒を摂ることで不調を改善して健康を取り戻しましょう。

養命酒の摂り方

医薬品である養命酒は用法と用量が決められています。1日60mlを20mlずつ3回に分けて摂ります。生薬が胃腸に吸収されやすい食前または就寝前に飲んでください。
東洋医学に基づいて生薬を配合した養命酒は、西洋薬のような即効性は期待できません。その代わり副作用が少なく穏やかに効きます。効果を実感するまでには2ヶ月程度摂り続ける必要があります。
14%のアルコールが含まれているため未成年の方は飲むことができません。妊娠中や授乳中は胎児、乳児の発育に悪影響が及ぶ恐れがあるため、医師または薬剤師に相談してください。

お酒に弱い方は副作用が起きることがあるため注意が必要です。アルコールがきついと感じた場合は、水やお湯で割って飲みましょう。30分以上間隔を開ければ薬と併用しても問題はありませんが、念のため医師または薬剤師に相談してください。

風邪薬、睡眠剤、精神安定剤、抗生物質、糖尿病治療薬、心臓病治療薬などはアルコールによる副作用が生じるため主治医に相談してください。養命酒には血行を促進する作用があるため抗血液凝固剤と併用すると出血が引き起こされることがあり危険です。

養命酒と高麗人参酒の違い

養命酒と高麗人参酒は効果効能が似ているため同じものだと勘違いされることがあります。しかし、全く異なるものです。

では養命酒と高麗人参酒にはどのような違いがあるのでしょうか? まず法律上の扱いが違います。養命酒は第二類医薬品に指定されているのに対して、高麗人参酒はお酒としてリキュールに分類されます。
医薬品である養命酒は効果効能を表示することができ、薬局やドラッグストアで販売されています。一方、高麗人参酒は医薬品ではありませんから効果効能を表示することができません。

配合されている生薬の種類も異なります。養命酒は高麗人参を含む14種類の生薬から抽出したエキスを配合しています。高麗人参酒とは高麗人参以外の原材料が全く異なります。
高麗人参酒には高麗人参のほかに少量のナツメ、クコの実、味を調えるためにハチミツやブドウ糖などの甘味料が加えられています。

banner
Copyright(c) 2013 Guide of Asian ginseng. All Rights Reserved.