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ウコギ科の植物

高麗人参は万能薬とも呼ばれている非常に価値の高い農産物ですが、
その具体的な正体は「ウコギ科の植物」だという事です。

主に中国や韓国などの極東地域が生産地であり、
そこから世界中に伝播していきました。

ここでは、そんな高麗人参の正体「ウコギ科」について考えてみます。

一体、他にはどんな植物があるのでしょうか?
また、これらには高麗人参と類似した点はあるのでしょうか?

まず、ウコギ科の大雑把な外枠から考えていきましょう。
この分類に属している植物は約60属にもおよび、種類としては900種以上もある、非常にポピュラーな分類だと言えるかもしれません。

しかし、この中でも主に薬用として分類されるのは、
高麗人参くらいしかありません。

その他は食用や鑑賞用などがほとんどです。

高麗人参ことオタネニンジンは基本的にはトチバニンジン属とされますが、
この属のなかには他にサンシチニンジンやトチバニンジンなどがあり、
いずれもサポニン(ジンセノサイド)を有効成分とする点では、
特に大きな違いを見受けることはできませんが、
寒性であるかどうかなどの点で微妙に違いがあると言われています。

ちなみに、ウコギ科に属している植物のなかで、特に食用に向くとされるのは、タラノキやウドなどの「タラノキ属」です。

タラノキ属は低木の多年草であり、特徴的な花を咲かせることで知られる属の一つで、東アジアを中心に北アメリカやオーストラリアまで熱帯から亜寒帯にまで幅広く生息している植物です。

代表的な種類に挙げられるのが、先述した「ウド」です。

非常に香りが強いことでも知られており、山菜として食されます。
芽や茎の部分を食用としますが、灰汁が強いことでも知られており、
酢水で灰汁抜きをして煮びたしやサラダとして食べることもあるそうです。

自生している場合は、林のなかの日当たりのいい場所を好んで生え、
傾斜地で生育すると考えられています。

こういった天然のウドは「山ウド」と言われるのですが、
その反対に栽培されているウドは「白ウド」と呼ばれます。

スーパーなどで売られているウドは、基本的に白いものが多いですが、
これは地下で日が当たらないようにして、株に土をかけて暗いなかで育てたものを指す軟白栽培で育ったものです。

根の部分は独活と呼ばれ薬用として活躍するほか、
アイヌ民族は根をすりつぶして湿布にしていたそうです。

慣用句として、しばしばウドの大木という言葉が使用されますが、
その語源はこのウドからきています。

これは、高さが2メートルから3メートル程度にまで成長して、
あまりに大きくなりすぎると、食用に適さなくなる上に、
木材にも適さない性質であるという事から、
このような慣用句が生まれたと考えられています。

食用としてもっとも適しているのはゴールデンウィーク頃で、
それ以降は上記のように活用が難しくなることから、
季語としても使われることがあります。

他にも、日本特産のものとしてタカノツメ属という植物もあり、こちらもウコギ科の一種です。

タカノツメという名前ですが、食用として良く用いられる赤く辛味のあるタカノツメはまた別の植物です。

名前の由来は、冬芽が鳥の鷹の爪に似ていることからこの名前が付いたようです。
また、材質からイモノキと呼ばれることもあります。

樹の色は灰色っぽく高さは数メートルから15メートルほどにまで成長します。
葉っぱは基本的に三出複葉といって一つの茎から三枚の葉っぱが出ていますが、時々二枚や一枚の事もあります。

タカノツメは食することも出来ます。
三彩としてポピュラーでもあり、天ぷらなどで食べると良いようです。

山菜として食することが出来るものには、コシアブラ(和名は濾し油)という植物もあります。
名前の由来は、奈良~平安時代にコシアブラの樹液が金漆の材料として使用されていたことからきています。

コシアブラも樹高が高く、数メートルから20メートル程まで成長します。
木の色は白っぽい灰色で、葉っぱは掌状複葉といって一つの茎に葉っぱが五枚ついています。

木自体も大きいですが、葉っぱも大きく約20センチほどあります。
夏にはライトグリーンの小さな花が集まったような花も咲き、小さな実も結びます。

山菜として食するのは春の新芽です。
あまり成長しすぎないものが適しており、こちらも天ぷらで食べると美味しく食べることが出来ます。

タカノツメやコシアブラとは一変して背の低いウコギ科の植物もあります。

ヤツデです。

ヤツデは、常緑低木で大変大きな葉っぱを付けることが特徴です。
コシアブラと同じく掌状複葉で、ヤツデという名前ですが、葉っぱの枚数は7~9と奇数です。

秋の終わりごろには白っぽい花も咲き、全体的にとても特徴的な形をしています。

ヤツデの葉っぱは生薬として用いられており、八角金盤と呼ばれています。
注意しなくてはならないのが、ヤツデサポニンです。
ヤツデサポニンはかつて殺虫剤として使用されていたこともあり、過剰摂取すると下痢や赤血球の破壊などの悪影響があります。

このように、高麗人参の親戚ともいえる植物は沢山あり、中には生薬とされている者も少なくありません。

しかし、その中でもオタネニンジンの健康や美容への有用性はとびぬけて高いと言っても過言ではないようです。

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