banner

効果一覧

1.健康に役立つ主な効果

高麗人参は貴重な薬草として古くから珍重されてきました。高麗人参には、ジンセノサイドと呼ばれるサポニンや、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが含まれ、これらが複合的に作用することで心身の健康増進に役立ちます。まずは、高麗人参の主な健康効果について解説します。

血行促進

高麗人参の有効成分ジンセノサイドには、血を固まりにくくして血栓を防ぐ働きがあることが研究で確認されています。これにより、毛細血管が詰まりにくくなり、血液の流れがスムーズになります。

また、高麗人参にはアミノ酸のアルギニンが含まれています。アルギニンは体内で一酸化窒素を生成する材料になります。一酸化窒素は、血管周辺の筋肉を緩めて血管を拡張するシグナルとして機能する物質で、血行を促進する作用があります。

日々の呼吸で発生する活性酸素は、増えすぎると血行悪化の原因になります。血液中の中性脂肪やコレステロールが活性酸素によって酸化されると、粘度の高い過酸化脂質となって血管の内側に付着します。これにより、血管が狭くなって血行が悪化します。
高麗人参に含まれるジンセノサイドには強い抗酸化作用があり、活性酸素を中和することで過酸化脂質の発生を防ぎます。また、ジンセノサイドには血液中の中性脂肪の値を下げ、コレステロールの分解を促進する作用もあります。これらの働きにより、高麗人参は血液中の過酸化脂質の量を低下させ、血行促進に役立ちます。

自律神経の調整

自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、両者がバランスを保ちながら、身体の機能を無意識のうちに調整しています。自律神経のバランスが乱れると、内臓機能の低下や精神不安といったさまざまな心身の不調が起こります。

高麗人参には、特有のサポニンであるジンセノサイドが約40種類含まれています。ジンセノサイドの効果は、その種類によって異なります。ジンセノサイドには、交感神経を活発にするトリオール系や、副交感神経を活発にするジオール系などがあります。両者の効果は相殺されず、交感神経が活発なときは副交感神経を活発にするジオール系が強く作用し、副交感神経が活発なときは交感神経を活発にするトリオール系が強く作用します。こうしたジンセノサイドの働きにより、高麗人参には自律神経のバランスを調整する働きがあります。

また、高麗人参に含まれるジンセノサイドのひとつジンセノサイドPPDには、神経回路を修復する作用があります。高麗人参は、神経回路を正常に保って神経の情報伝達を助け、自律神経のバランス維持に役立ちます。

さらに、高麗人参にはマグネシウムが含まれています。マグネシウムは神経の情報伝達を正常に保つ作用があり、自律神経のバランス維持を助けます。

こうした作用により、高麗人参は代表的な「アダプトゲン」のひとつとして知られています。アダプトゲンとは、ストレスへの抵抗力を高め、標準値からずれた生理機能を正常化する働きがあるハーブのことです。高麗人参は自律神経のバランスを調整し、身体の機能の正常化に役立ちます。

自律神経についてより詳しく知りたい方はこちら

ストレス軽減

高麗人参は、ストレス軽減に効果的です。
中国最古の薬物書である『神農本草経』には、高麗人参に関して「精神を安んじ、魂魄を定める」という記述があります。高麗人参の精神を安定させる作用が古くから確認されていたことが分かります。

ストレスを受けると、ストレスに対処するために副腎皮質ホルモンが体内で分泌されます。このホルモンは、ストレス時の集中力や気力の維持に必要です。高麗人参の有効成分ジンセノサイドには、この副腎皮質ホルモンの分泌を促す作用があり、ストレス対処に役立ちます。

高麗人参にはマグネシウムが含まれています。マグネシウムには、神経の情報伝達を正常に保つ働きがあります。「幸せホルモン」と呼ばれる精神の安定に重要なセロトニンの働きを助ける作用もあり、マグネシウムはストレス時の精神安定に役立ちます。

また、高麗人参にはビタミンB1、ビタミンB2も含まれています。これらは糖・脂質・タンパク質をエネルギーに変換するのに不可欠です。これらのビタミンは脳へのエネルギー供給を助け、エネルギー不足からくるイライラ感や思考力の低下を予防して、ストレス対処に役立ちます。

高麗人参の摂取により、ストレスに反応して分泌されるコルチゾールと呼ばれるホルモンの血中量が低下したという研究報告があります。高麗人参のストレス軽減効果は、こうした実験でも確認されています。

ストレスについてより詳しく知りたい方はこちら

免疫力向上

高麗人参に含まれるジンセノサイドには、活性酸素を中和する抗酸化作用があります。
活性酸素は日々の呼吸によって体内で発生し、増えすぎると細胞を傷つけて身体に害を与えます。ジンセノサイドの抗酸化作用は、免疫細胞を活性酸素の悪影響から守ります。
活性酸素には、細胞膜を構成する脂質を酸化させる作用もあります。ジンセノサイドの抗酸化作用は細胞膜を酸化から守り、細胞膜を強く保つことで、ウイルスの侵入を防ぎます。

また、高麗人参に含まれるジンセノサイドには、免疫機能を支えるナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあります。これにより、ウイルスや腫瘍を処理する身体の機能が高まり、免疫力が向上します。

高麗人参にはアルギニンも含まれています。アルギニンには、免疫細胞のひとつマクロファージの働きを活発にする作用があり、免疫力向上に役立ちます。マクロファージは白血球の一種で、体内に侵入した細菌やウイルスを処理する働きがあります。

さらに、高麗人参には健康効果のあるアルカロイドも含まれています。アルカロイドは、天然由来の有機化合物の総称です。高麗人参に含まれるアルカロイドには、免疫細胞であるマクロファージとBリンパ球の働きを活発にする作用があり、免疫力向上に役立ちます。

疲労回復

高麗人参は、有効成分のジンセノサイド、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどを含み、古くから疲労回復に効果的とされてきました。

ジンセノサイドには抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素の害から細胞を守ります。
活性酸素は運動によっても体内で大量に発生し、筋肉の細胞を傷つけて筋肉疲労の原因になります。ジンセノサイドは活性酸素を中和して筋肉の損傷を防ぎ、運動後の疲労回復に役立ちます。

高麗人参には、「代謝ビタミン」と呼ばれるビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は、糖・脂質・タンパク質をエネルギーに変換するのに欠かせません。ビタミンB群は身体の各組織へのエネルギー供給に役立ち、疲労回復を促します。

また、高麗人参には、マグネシウムとカリウムも含まれています。マグネシウムとカリウムには疲労物質である乳酸の分解を促進する効果があり、筋肉の疲労回復に役立ちます。

こうした高麗人参の疲労回復効果は、ドイツの薬用植物の評価委員会でも認められています。同委員会は、疲労時や衰弱時、作業能力や集中力が低下した時、病後の回復期などの強壮剤として高麗人参が効果的と認定しています。

高麗人参の疲労回復効果についての実験も行われています。慢性疲労を訴える成人90名を対象とした韓国の実験で、高麗人参の抽出成分を摂取させたグループは、疲労感に大きな改善が認められたとの研究報告があります。

体力増加

高麗人参は身体の健康増進に役立ち、体力を増加させる働きがあります。

1-1.血行促進に記載のとおり、高麗人参には血行を促進する効果があります。血行が促進されることにより、身体の各組織に酸素と栄養素が十分に行きわたり、身体の老廃物も効率的に体外に排出されます。これにより、内臓の活動も活発になるため、高麗人参には肝臓や腎臓、胃腸など内臓の働きを高める作用があります。内臓機能の向上は、丈夫な身体の形成と体力増加に役立ちます。

高麗人参に含まれるアルギニンには、成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。成長ホルモンには身体の筋肉を増やす働きがあり、体力の増加を促します。

また、高麗人参にはアスパラギン酸が含まれています。アスパラギン酸には、筋肉のエネルギーとなるグリコーゲンの生成を促進する作用があります。アスパラギン酸の摂取はグリコーゲン不足からくるスタミナの低下を防ぎ、持久力を高めます。

睡眠の改善

高麗人参には睡眠の質を向上させる作用があり、不眠症の改善にも効果的です。

自律神経の働きは、睡眠と深く関係しています。自律神経失調症の代表的な症状に不眠があり、自律神経の乱れは睡眠を妨げます。
1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参に含まれるジンセノサイドには、乱れた自律神経のバランスを調整する作用があります。高麗人参は自律神経を整えることで、睡眠の改善に役立ちます。

ストレスも睡眠を妨げる原因のひとつです。ストレスを受けると、副腎皮質刺激ホルモンのコルチコトロピンが分泌されます。このホルモンには、睡眠を妨げる作用があります。
1-3.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参には精神を安定させてストレスを軽減する効果があります。高麗人参は、ストレスを軽減してコルチコトロピンの分泌を抑えることで睡眠の改善に役立ちます。

また、高麗人参にはアミノ酸のグリシンとセリンが含まれています。
これらのアミノ酸には、高い安眠効果があることが実験で確認されています。睡眠が十分にとれていない人に、就寝前にこれらのアミノ酸を摂取させたところ、寝つきや、睡眠の途中で起きる回数、睡眠の満足度など、睡眠の質に改善がみられたとの実験報告があります。

睡眠についてより詳しく知りたい方はこちら

代謝アップ

高麗人参には身体の代謝エネルギー量を増加させる働きがあり、太りにくい身体の形成に役立ちます。

1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があります。血行が促進されることで肝臓や腎臓などの活動が活発になり、内臓の代謝エネルギー量が増加します。

血行は体温の上昇にも関係しており、体温の上昇は代謝エネルギー量を高めます。
高麗人参は身体を温める漢方薬としても知られており、高麗人参の血行促進効果は身体の各組織の活動を活発にして体温を上昇させます。厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると身体のエネルギー代謝量が13%増加します。高麗人参は血行を促進することで体温を高め、代謝エネルギー量の向上に役立ちます。

高麗人参にはビタミンB1とビタミンB2も含まれています。これらは糖・脂質・タンパク質をエネルギーに変換するのに不可欠な成分です。
また、高麗人参にはアスパラギン酸も含まれています。アスパラギン酸には、細胞のミネラルバランスを整えることで活動を活発にし、細胞のエネルギー産生を促進する働きがあります。
これらの成分は、栄養素を効率良くエネルギーに変換するのを助け、代謝エネルギー量の向上に役立ちます。

肝機能の向上

肝臓には、心臓から供給される血液量の約4分の1にあたる多くの血液が流れ込んでおり、肝臓の機能は血行と密接に関係しています。1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があり、肝臓の血行が促進されることで肝臓の機能も活発になります。

肝臓の機能を低下させる要因のひとつに過酸化脂質の増加があります。過酸化脂質は血液中の脂質が活性酸素によって酸化されたもので、肝機能障害の原因になる物質です。
高麗人参に含まれるジンセノサイドには、強い抗酸化作用があります。また、脂質の分解を促進する作用もあるため、ジンセノサイドには体内の過酸化脂質の量を低下させる効果があります。
高麗人参は、肝機能を低下させる過酸化脂質の発生を抑えることで、肝機能向上に役立ちます。

また、ジンセノサイドには、アルコールを分解する酵素の働きを活性化する作用があることが研究で確認されています。このジンセノサイドの作用により、高麗人参は肝臓のアルコール代謝能力を高めます。こうした働きにより肝臓の負担が軽減されるため、高麗人参はアルコール摂取時の肝臓の保護にも役立ちます。

肝機能についてより詳しく知りたい方はこちら

腎機能の向上

高麗人参は、腎臓の機能の向上にも役立ちます。

腎臓は血液をろ過する働きをもった臓器で、毛細血管が集中しています。このため、血流が悪くなると腎臓の機能も低下します。粘度の高い過酸化脂質が血液中に増えると、血液がドロドロの状態になって腎臓の働きを妨げます。
1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果や、血液中の過酸化脂質を減少させる効果があります。高麗人参は血液の流れをスムーズにすることで、腎臓の機能向上に役立ちます。

高麗人参の腎機能改善効果は、実験でも確認されています。
腎機能の指標として、血液中のクレアチニン値があります。クレアチニンはタンパク質を分解した後に残る物質で、老廃物のひとつです。腎臓が正常に働いていればクレアチニンがろ過されて尿として体外に排出されますが、腎機能が悪化すると血液中に多く残ります。
高麗人参を摂取させて血液中のクレアチニン値を測定する実験を行ったところ、高麗人参摂取後はクレアチニン値の低下がみられ、腎機能の向上が確認されたという複数の研究報告があります。

胃腸の調子を整える

高麗人参は古くから内臓機能の向上に効果的とされており、食物の消化に重要な胃腸機能の改善にも役立ちます。

胃や腸の働きは自律神経によって調整されています。自律神経が乱れると胃腸の働きも乱れ、胃腸の機能低下や病気の原因になります。
例えば、神経性胃炎はストレスや過労によって自律神経が乱れることが原因で起こり、胃酸が過剰に分泌されることで胃炎の症状が発生します。また、自律神経が乱れて腸のぜん動運動に異常が生じると、腹痛や慢性的な下痢・便秘を伴う過敏性腸症候群の原因になります。

1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを調整する作用があり、胃腸の働きを正常な状態に整えます。高麗人参にはストレス軽減効果、疲労回復効果、睡眠を改善する効果があり、これらの効果も自律神経のバランス維持を助けます。

さらに、高麗人参は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌の除菌率を向上させるという複数の研究報告があります。高麗人参の胃腸の健康維持に対する高い効果が、こうした研究でも確認されています。

脳機能の活性化

中国最古の薬物書である『神農本草経』には高麗人参についての記述があり、効能のひとつとして「智を益する」効果があると記載されています。高麗人参は古くから頭を良くする薬草として知られ、現代の研究でも、記憶力や学習能力を高めて脳機能を活性化する作用が確認されています。

1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があり、脳に酸素と栄養素を十分に供給することで脳の働きを活発にします。

また、高麗人参に含まれるジンセノサイドには、さまざまな刺激を受け取る脳の器官を刺激して、認知機能を高める働きがあると考えられています。

高麗人参の脳機能に対する効果は、ラットを使った実験でも確認されています。
ラットを迷路装置に入れ、迷路の通り抜け方や戸の開け方などを学習させる実験が行われ、高麗人参を投与したグループは、迷路を抜ける時間が短く、位置の識別も正確だったことが報告されています。
また、音と電気刺激を使ったラットの実験も行われており、高麗人参を与えたラットは記憶力や学習能力が向上したとの研究報告があります。

ヒトを対象とした実験でも、高麗人参の脳に対する効果が確認されています。
高麗人参を38-66歳の被験者に摂取させる実験で、抽象的思考や刺激への反応時間、記憶力の向上がみられたとの研究報告があります。
また、作業テストの合間に高麗人参や他の成分を摂取させる実験が行われ、高麗人参を摂取した被験者は、他の成分を摂取した被験者よりも作業のミスが減り、長期間の作業でも能率が落ちなかったことが報告されています。これにより、脳機能を高めて集中力を維持する高麗人参の効果が確認されています。

生活習慣病の予防・改善効果

高い健康効果をもつ高麗人参は、生活習慣病の予防・改善にも効果的です。

糖尿病

高麗人参には、糖尿病に効果的な成分が豊富に含まれています。
アルギニンには、血糖値を低下させるインスリンの分泌を促進する作用があり、糖尿病の予防・改善に役立ちます。
ビタミンB1は糖をエネルギーに変換するのに不可欠な成分で、血糖値の過剰な上昇を防ぎます。
マグネシウムは酵素の働きを助けて糖の代謝を促進します。マグネシウムの摂取が糖尿病の予防に効果的とする研究報告もあります。
これらの成分の働きにより、高麗人参は糖尿病の予防・改善に役立ちます。

ストレスや睡眠不足も血糖値を上昇させ、糖尿病の原因になります。
ストレスを受けると、対抗するためにコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌されます。コルチゾールには血糖値を上昇させる働きがあり、長期間ストレス状態が続くと糖尿病の原因になります。また、睡眠不足の状態では、インスリンの効果が低下して血糖値が上がりやすくなります。
高麗人参には、ストレス軽減効果や睡眠改善効果があり、ストレスや睡眠不足による血糖値の上昇を防ぎます。

糖尿病に対する高麗人参の効果は研究でも確認されています。
富山大学のラットを使った研究では、高麗人参に血糖値を下げるインスリンの分泌を促進する作用があることが報告されています。
また、2型糖尿病患者を対象にして高麗人参を8週間摂取させる実験を行ったところ、空腹時血糖値の低下がみられたとの研究報告があります。
さらに、糖尿病患者に高麗人参を投与することで血糖値が低下し、めまい・肩こり・倦怠感といった糖尿病の自覚症状が改善されたとする複数の研究報告があります。

糖尿病についてより詳しく知りたい方はこちら

脂質異常症

脂質異常症は、中性脂肪や悪玉コレステロールなど脂質の血中値が高い症状をいいます。
高麗人参には脂質の代謝を促す作用があり、脂質異常症の予防・改善に役立ちます。

1-9.肝機能の向上に記載の通り、高麗人参には脂質の代謝に重要な肝臓の機能を活性化する働きがあります。また、高麗人参に含まれるジンセノサイドには、脂質の代謝を促す作用があることが確認されています。
これらの働きにより、高麗人参は脂質を代謝する身体の機能を向上させ、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールの値を低下させます。

脂質異常症に対する高麗人参の効果は、実験でも確認されています。
韓国の研究において、脂質異常症の状態にしたウサギに高麗人参を投与したところ、脂質の代謝に関連した各種酵素の働きが活性化され、血液中のコレステロール値が低下したとの実験報告があります。
また、日本の臨床研究において、脂質異常症の患者67名に対して高麗人参の粉末を投与したところ、血液中の悪玉コレステロール値が低下したとの実験報告があります。

高血圧・低血圧

高麗人参は血圧を高める作用があるため、高血圧の人は摂取を控えるべきだと以前は考えられていました。しかし、研究によって、高麗人参には血圧の調整作用があり、高血圧の改善にも効果的なことが明らかになっています。

大阪の日生病院において、高血圧者・正常血圧者・低血圧者総計316名を対象として、高麗人参が血圧に与える作用についての実験が行われました。その結果、高麗人参を摂取すると高血圧者の半数以上の血圧が低下し、正常血圧者では95%が変わらず、低血圧者の3分の1で血圧の上昇がみられました。
この結果、高血圧の場合は血圧を下げ、低血圧の場合は血圧を上げる高麗人参の血圧調整効果が確認されています。

こうした血圧調整作用には、高麗人参がもつ自律神経の調整作用が影響しています。1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを調整する作用があります。これにより、交感神経の過度な活発化による高血圧や、副交感神経の過度な活発化による低血圧が改善されます。
高麗人参には自律神経のバランスを整えることによって血圧を正常に保つ作用があり、高血圧や低血圧の予防・改善に効果的です。

動脈硬化

動脈硬化は、その名の通り動脈が硬くなり、弾力性や柔軟性を失った状態です。脂質異常症、高血圧、糖尿病などが動脈硬化の原因になり、進行を早めます。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞など、重大な病気を引き起こします。

2-1.糖尿病2-2.脂質異常症2-3.高血圧・低血圧に記載の通り、高麗人参は、脂質異常症、高血圧、糖尿病に対して効果的です。高麗人参は、動脈硬化の原因となるこれらの症状を防ぐことで、動脈硬化の予防・改善に役立ちます。

高麗人参の動脈硬化に対する効果は、研究でも確認されています。
健康な成人に高麗人参などを摂取させる実験がカナダで行われ、高麗人参を摂取したグループだけに動脈硬化の指標となる数値の改善がみられたという研究報告があります。
また、脂質異常症患者67名に対して高麗人参の粉末を投与した臨床実験においても、高麗人参の摂取によって血液中のコレステロール値の低下がみられ、動脈硬化を予防する効果が確認されています。

メタボ

メタボは、メタボリックシンドロームの略称で、内臓に脂肪が蓄積した内臓肥満に加えて、高血圧・高血糖・脂質異常症のうち2つ以上の症状がある状態をいいます。メタボは動脈硬化を促進し、心筋梗塞など重大な病気の原因になります。

高麗人参は、高血圧・糖尿病・脂質異常症の予防・改善にとても効果的です。1-8.代謝アップに記載の通り、身体の代謝エネルギー量を高めて脂肪を燃焼させる作用もあるため、内臓肥満の改善にも役立ちます。高麗人参は、メタボの構成要件となるこれらの症状を防ぎ、メタボの予防・改善に役立ちます。

病気や身体の不調に対する効果

高麗人参は、生活習慣病以外の病気や身体のさまざまな不調に対しても効果的です。

肝臓病

1-9.肝機能の向上に記載の通り、高麗人参には肝臓の機能を向上させる働きがあります。こうした働きとともに、肝臓病の改善効果や肝臓の再生を促進する効果も実験で確認されています。

慢性肝炎患者に対して、高麗人参を一日3回、6ヶ月間摂取させたところ、摂取期間が長くなるほど肝細胞の障害を示す数値が改善されたという実験報告があります。
また、肝機能が正常な被験者に対して高麗人参を3週間摂取させる実験においても、肝細胞の障害を示す数値が改善されており、高麗人参の肝臓病を予防する効果が確認されています。
さらに、富山大学の研究において、肝臓の一部を切除したラットに高麗人参を投与した結果、高麗人参を摂取しなかったラットに比べて肝臓の再生率が34%高まったことが報告されています。

これらの実験により、肝臓に対する高麗人参の高い効果が確認されています。肝臓病に対する高麗人参の作用については現在も研究が行われており、効果が期待されています。

肝臓病についてより詳しく知りたい方はこちら

腰痛

腰痛はさまざまな原因によって発生し、長時間のデスクワークなどにより腰まわりの筋肉が緊張することでも起こります。高麗人参には、こうした筋肉の緊張が原因で起こる腰痛に対して効果的です。

腰痛の原因となる筋肉の緊張をほぐすには、滞っている血液の流れをスムーズにする必要があります。1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行を促進する効果があり、腰まわりの筋肉を柔らかくして、腰痛の改善に役立ちます。

自律神経の働きは、血行や筋肉の状態に影響を与えます。ストレスや睡眠不足で自律神経の交感神経が活発になると、血管が収縮して血行が悪化します。血行の悪化は筋肉を硬化させ、腰痛が悪化しやすくなります。
高麗人参には自律神経を調整する作用があり、過度に活発化した交感神経の働きを抑えます。高麗人参にはストレス軽減効果や睡眠を改善する効果もあり、これらは副交感神経の働きを活発にして血管を拡張させ、血流をスムーズにします。

高麗人参は、自律神経の働きを調整し、血行を促進することで硬くなった筋肉の緊張をほぐします。こうした働きにより、高麗人参は腰痛の予防・改善に役立ちます。

関節痛・関節リウマチ

高麗人参には、つらい関節痛に対して効果的な成分が含まれています。

高麗人参に含まれるジンセノサイドには数多くの種類があり、その中には炎症を鎮める作用をもつものがあります。高麗人参は、ジンセノサイドの抗炎症作用によって関節の炎症を改善し、痛みを軽減します。

また、筋肉の緊張によっても関節に痛みが生じます。筋肉の酷使やストレス、老化などによって筋肉が硬くなると、関節周辺の血行が悪化して関節痛が起こりやすくなります。
1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があります。高麗人参は関節周辺の血行を促進して、筋肉の緊張からくる関節痛を予防します。

関節の痛みを伴う疾患に関節リウマチがあります。関節リウマチは、免疫機能に異常が起こることで、関節に炎症が発生する疾患です。
関節リウマチには抗酸化作用をもつ成分の摂取が有効で、体内の抗酸化物質のレベルが高いほど、炎症が抑えられることが研究で確認されています。
高麗人参に含まれるジンセノサイドには強い抗酸化作用があります。また、ジンセノサイド自体に抗炎症作用があります。高麗人参は関節リウマチに伴う炎症を鎮めることで、関節リウマチの症状緩和に役立ちます。

関節痛についてより詳しく知りたい方はこちら

めまい・耳鳴り

めまいや耳鳴りの症状は、脳腫瘍など重大な病気が原因の場合もあるため、まずは医師の診断を受ける必要があります。
病気が原因でない場合のめまい・耳鳴り症状の多くは、自律神経の乱れや、内耳の血行悪化が原因で起こります。こうした場合のめまい・耳鳴り症状の改善に、高麗人参は効果的です。

1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを整える作用があり、自律神経の乱れが原因のめまい・耳鳴り症状の予防・改善に役立ちます。

また、1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があります。高麗人参は内耳の血行を促進して、血行不良が原因のめまい・耳鳴り症状を改善します。

ストレスや睡眠不足も内耳の血行不良を引き起こし、めまいや耳鳴りの原因になります。
高麗人参がもつストレス軽減効果は、ストレスによる自律神経の乱れを防ぎます。また、ストレス時の交感神経の活発化を抑えることで、血行悪化を防ぎます。
高麗人参には睡眠改善効果もあり、睡眠時には血管を拡張する働きのある副交感神経が活発になるため、身体の血流がスムーズになります。
高麗人参は血行悪化の原因となるストレスや睡眠不足の解消に役立ち、めまい・耳鳴り症状の予防・改善に効果的です。

動悸・息切れ

自律神経の交感神経が強く刺激されると、動悸や息切れが起こります。これは外部からの強い刺激から身体を守るための防御反応のひとつです。ストレスなどで自律神経が乱れると、交感神経が過度に活発になり、こうした防御反応が必要ない場合でも動悸・息切れが起こる場合があります。こうした場合の動悸・息切れの予防・改善に、高麗人参は効果的です。

1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを整える働きがあります。高麗人参は過度に活発化した交感神経の働きを抑えて、動悸・息切れの症状を緩和します。

また、ストレスを受けた状態や睡眠不足の状態だと、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌量が増加します。コルチゾールはストレスなどに対抗するために分泌され、心拍数を上げる作用があります。このため、コルチゾールが増えすぎると動悸・息切れの原因になります。
高麗人参には、ストレス軽減効果や睡眠改善効果があり、コルチゾールの分泌を抑える働きがあります。こうした働きにより、高麗人参は動悸・息切れの予防・改善に役立ちます。

貧血によっても動悸・息切れが起こります。貧血は、血液の酸素運搬能力が低下することにより、身体が酸欠状態に陥る疾患です。貧血状態では、より多くの酸素を身体に送ろうとして心臓の動きが活発になり、動悸・息切れが起こります。
4-4.貧血に記載の通り、高麗人参は貧血に対してとても効果的です。高麗人参は、貧血による動悸・息切れの予防・改善にも役立ちます。

なお、高麗人参を摂取し始めたときに、一時的に動悸などの症状が起こる場合があります。これは「好転反応」と呼ばれる体調変化で、バランスが崩れている身体を正常な状態に戻す途中に起きる身体の反応です。
こうした反応は通常、一週間程度の短期間で治まります。高麗人参を飲み始めて動悸が起こっても、不安に思う必要はありません。

アレルギー

アレルギーは、身体の免疫機能が特定の物質に対して過剰に反応することで起こります。高麗人参は、アレルギー症状の緩和にも効果的と考えられています。

高麗人参は、代表的な「アダプトゲン」のひとつとして知られています。アダプトゲンとは、ストレスへの抵抗能力を高め、標準値からずれた生理機能を正常化する働きがあるハーブのことです。アダプトゲンには、ホルモンや免疫システムのバランスを保つ働きがあります。
こうしたアダプトゲンとしての働きにより、高麗人参は免疫システムの正常化に役立つため、免疫の過剰反応によって起こるアレルギー症状に対して効果的と考えられています。

また、高麗人参に含まれるジンセノサイドにはさまざまな種類があり、ジンセノサイドCKやジンセノサイドRH1には抗アレルギー作用があるといわれています。

さらに、ジンセノサイドのいくつかには抗炎症作用があります。高麗人参はアレルギーによる粘膜の炎症を防いで、アレルギー症状の緩和に役立ちます。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、自律神経のバランスが乱れることによって生じるさまざまな症状のことです。めまいや動悸、頭痛といった身体症状のほか、情緒不安やうつ状態といった精神症状が起こります。

1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には乱れた自律神経のバランスを正常に保つ作用があり、自律神経失調症の予防・改善に効果的です。

また、1-3.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参にはストレスを軽減する効果があります。過剰なストレスは交感神経を活発にして自律神経のバランスを乱すため、ストレスは自律神経失調症の主な原因です。高麗人参はストレスを軽減して、自律神経失調症を予防します。

睡眠中は副交感神経の働きが活発になるため、十分な睡眠はストレスなどで活発化した交感神経の働きを抑えます。高麗人参の睡眠を改善する効果は、自律神経のバランス維持に役立ち、自律神経失調症を予防します。また、自律神経失調症の症状のひとつである不眠の改善にも役立ちます。

自律神経失調症についてより詳しく知りたい方はこちら

風邪・インフルエンザ

1-4.免疫力向上に記載の通り、高麗人参には免疫細胞の働きを活発にして免疫力を高める作用があります。このため、風邪やインフルエンザにかかりにくい丈夫な身体の形成に役立ちます。

風邪やインフルエンザに対する高麗人参の効果は研究でも確認されています。
227人に対して高麗人参エキスを毎日100mg、12週間にわたって摂取させたところ、摂取していないグループに比べて風邪やインフルエンザにかかる割合が大きく減少しました。また、この研究では、高麗人参の摂取によって免疫機能に重要なナチュラルキラー細胞の働きが活性化していたことも報告されています。

インフルエンザについてより詳しく知りたい方はこちら

ヘルペス

ヘルペスは、ヘルペスウイルスの感染によって皮膚や粘膜に水ぶくれが起きる疾患で、口唇ヘルペスや性器ヘルペス、帯状疱疹などがあります。

ヘルペスウイルスは一般的なウイルスで、多くの日本人が感染しています。普段は身体の免疫作用によって活動が抑えられていますが、風邪や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると、体内のウイルスが活性化して水ぶくれの症状が起こります。このため、ヘルペスの予防には免疫力を高めることが重要です。

1-4.免疫力向上に記載の通り、高麗人参にはウイルスに対抗する免疫力を高める作用があり、ヘルペスの予防に効果的です。高麗人参にはストレス軽減効果や疲労回復効果もあり、免疫力を低下させるストレスや疲労から身体を守る効果もあります。

認知症

1-12.脳機能の活性化に記載の通り、高麗人参は脳を活性化させる効果があると考えられており、認知症に対する研究も行われています。

アルツハイマー型認知症は、アミロイドβと呼ばれるタンパク質が脳に蓄積し、神経細胞を死滅させることが原因のひとつと考えられています。また、レビー小体型認知症と呼ばれる認知症の発症にも、このタンパク質が関係していることが研究で明らかになっています。
千葉大学医学部において細胞実験が行われ、高麗人参の成分がこのアミロイドβに影響し、神経細胞の死滅を抑制するという研究報告が行われています。
また、アミロイドβはストレスなどによる神経細胞の興奮によって増加することが研究で確認されています。1-3.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参にはストレスを軽減して精神を安定させる作用があるため、アミロイドβの増加を防ぐ効果があります。
このように、高麗人参は認知症の原因となるタンパク質を減らす働きがあり、認知症予防に効果的と考えられています。

アルツハイマー型認知症に対する高麗人参の効果は実験でも確認されています。
アルツハイマー型認知症患者に、高麗人参を1日4.5g、12週間摂取させたところ、認知症の症状改善がみられたとの韓国の研究報告があります。

認知症には、生活習慣などが原因で小さい脳梗塞が多発し、脳の組織が徐々に死滅することで起きる脳血管性認知症と呼ばれるタイプもあります。脳血管性認知症の予防には、脳の血栓を防ぐことが重要です。
高麗人参の有効成分ジンセノサイドには、血液を固まりにくくして血栓を予防する効果があります。2-4.動脈硬化に記載の通り、高麗人参は血管の健康維持にも役立ち、脳血管性認知症の原因となる脳梗塞の予防に効果的です。
高麗人参は、アルツハイマー型認知症だけでなく、脳血管性認知症の予防にも役立ちます。

認知症についてより詳しく知りたい方はこちら

二日酔い

1-9.肝機能の向上に記載の通り、高麗人参はアルコールの代謝に重要な肝臓の機能を高めるため、二日酔いや悪酔いの予防に役立ちます。

アルコールの分解には、アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素と、アセトアルデヒドを分解して酢酸にする酵素が関わっています。高麗人参の有効成分ジンセノサイドには、この両方の酵素の働きを活性化する作用があることが実験で確認されています。このジンセノサイドの働きによって肝臓のアルコール代謝能力が向上するため、高麗人参には二日酔いを防ぐ働きがあります。

アルコールの分解を早める高麗人参の効果は実験でも確認されています。
成人男性にアルコールと高麗人参を同時に摂取させる実験を行ったところ、70%の被験者において、アルコールのみを摂取した場合と比べて血中アルコール濃度が3-5割低くなったことが報告されています。

二日酔いについてより詳しく知りたい方はこちら

口臭

高麗人参は、口臭の改善にも役立ちます。

口臭の原因となる歯周病の進行には、口内細胞の酸化が関係していることが研究で確認されています。このため、歯周病予防には抗酸化作用をもつ成分の摂取が効果的と考えられています。
また、唾液の量が少なくなり、歯周病や口臭を引き起こすドライマウスの原因のひとつとして、細胞の酸化による唾液腺の分泌障害があります。このため、ドライマウスの改善にも抗酸化作用をもつ成分の摂取が有効と考えられています。
高麗人参の有効成分ジンセノサイドには、強い抗酸化作用があり、口内の細胞や唾液腺の酸化を予防する働きがあります。このため、高麗人参には歯周病やドライマウスを防ぐ働きがあり、口臭の予防・改善に役立ちます。

口臭の主な原因は口内環境の悪化ですが、内臓機能の悪化が口臭の原因になる場合もあります。例えば、慢性胃炎や十二指腸潰瘍の場合には、卵の腐ったような口臭が発生します。
高麗人参には、胃腸や肝臓の機能を向上させ、内臓の調子を整える働きがあります。高麗人参は、内臓の不調からくる口臭の予防・改善にも役立ちます。

女性特有の悩みに対する効果

数多くの健康効果をもつ高麗人参は、女性特有の疾患などに対しても効果的です。

更年期障害

更年期障害は、閉経前後に女性ホルモンの分泌が急激に減ることが原因で起こります。ホルモンバランスが乱れることで自律神経のバランスが乱れ、さまざまな心身の不調が起こります。更年期障害の症状には、倦怠感、動悸、身体の冷え、肩こり、内臓の不調、関節痛、情緒不安、不眠などが挙げられます。

1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを整える作用があり、自律神経の乱れを原因とする更年期障害の予防・改善に役立ちます。

また、高麗人参のストレス軽減効果は、更年期障害に伴う情緒不安やイライラ感などの症状緩和に効果的です。高麗人参には血行促進効果もあるため、身体の冷えや肩こりの症状改善にも役立ちます。睡眠を改善する高麗人参の作用は、更年期障害に伴う不眠の症状を改善します。
このように、高麗人参には更年期障害の諸症状を緩和する作用があります。

高麗人参の更年期障害に対する効果は実験でも確認されています。
大学病院の臨床研究において、更年期障害の症状がある72名に高麗人参を摂取させたところ、59名の症状が改善されたとの研究報告があります。

更年期障害についてより詳しく知りたい方はこちら

便秘

女性に多い便秘の改善に、高麗人参は効果的です。
胃腸の働きは自律神経と密接に関係しており、ストレスを受けると女性は便秘になりやすいといわれます。これは、ストレスによって腸の動きに関係する副交感神経の働きが抑えられるためです。

1-11.胃腸の調子を整えるに記載の通り、高麗人参は自律神経のバランスを調整することで胃腸の働きを正常に保つ作用があります。高麗人参には腸の善玉菌である乳酸菌を増やす働きがあるともいわれており、腸内環境を改善して便秘の予防に役立ちます。

また、1-3.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参にはストレスを軽減して副交感神経の働きを活発にする作用もあるため、便秘の改善にとても効果的です。

さらに、1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行を促進する働きもあり、腸の活動を活発にして便秘の改善に役立ちます。

冷え性・肩こり

女性を悩ませる冷え性や肩こりの症状にも、高麗人参は効果的です。これらは、主に身体の血液循環が悪化することで起こります。
1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には身体の血行を促進する効果があり、冷え性・肩こりの予防・改善に役立ちます。

また、ストレスによって自律神経の交感神経が活発になると、血管が収縮して血行が悪化し、身体の冷えや肩こりの原因になります。高麗人参にはストレスを軽減する効果や自律神経のバランスを整える作用があり、ストレスや自律神経の乱れからくる身体の冷えや肩こりを防ぎます。

冷え性・肩こりに対する高麗人参の効果は実験でも確認されています。
松山赤十字病院で行われた実験において、身体の冷えや肩こりの症状を訴える被験者に対して高麗人参を摂取させたところ、高麗人参を含まない偽の薬を摂取させた場合に比べて、身体の冷えや肩こりが大きく改善されたとの研究報告があります。

冷え性についてより詳しく知りたい方はこちら

貧血

女性に多い貧血は、酸素を運搬する赤血球の数や働きが低下し、血液の酸素運搬能力が低下することで身体が酸素不足に陥る疾患です。

高麗人参には赤血球を増やす作用があることが研究で確認されています。
1969年に発表された千葉大学医学部の研究において、高麗人参の成分が骨髄の細胞のDNAやタンパク質の合成を促進し、赤血球生成に関与する骨髄の細胞の分裂率を2倍に高めたとする実験報告が行われています。
大阪大学の臨床研究においても、高麗人参成分の摂取により赤血球の数や赤血球を構成するヘモグロビンの量が増加し、通常の貧血とともに老人性貧血にも効果的な結果が得られたとする実験報告が行われています。

また、1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行を促進する効果があります。高麗人参は、身体の各組織への酸素の運搬を助けることで貧血症状を改善します。

さらに、1-11.胃腸の調子を整えるに記載の通り、高麗人参には胃腸の機能を正常に保つ働きがあり、栄養素の体内への吸収を助けます。これにより、鉄や亜鉛、タンパク質といった赤血球の生成に不可欠な栄養素を体内に吸収しやすくなります。胃腸機能を改善する高麗人参は、貧血の予防・改善にも効果的です。

PMS(月経前症候群)

PMS(Premenstrual Syndrome)は、月経前症候群と呼ばれ、月経前に起こるさまざまな身体の不調の症状をいいます。PMSの症状には、腹痛、腰痛、関節痛、胃腸の不調、精神不安、不眠などが挙げられます。

1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行を促進する効果があります。高麗人参には血行促進によって身体を温める作用があり、生理痛や腰痛、関節痛の緩和に効果的です。
また、高麗人参には、胃腸の調子を整える効果や、ストレスを軽減する効果、睡眠を改善する効果があります。これらの効果は、胃腸の不調や精神不安、不眠といったPMSの症状を緩和します。

イギリスの月経前症候群協会は、PMSの改善に有効な成分のひとつとしてマグネシウムの摂取を推奨しています。高麗人参にはマグネシウムが含まれており、PMSの改善に役立ちます。

自律神経が乱れている状態や、ストレスを受けている状態では、PMSの症状が悪化することが知られています。高麗人参の自律神経を整える作用やストレス軽減効果は、PMSの症状緩和に効果的です。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨の密度が低下して、骨がもろくなる症状です。閉経後の女性に多くみられ、患者全体の約8割を占めます。これは、更年期以降に女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少することが原因です。
高麗人参は骨粗しょう症に対しても効果的と考えられており、研究が行われています。

高麗人参が骨粗しょう症に対して効果的とするラットを使った複数の実験報告があります。
近畿大学東洋医学研究所において、骨粗しょう症を発生させたラットに高麗人参を摂取させる実験が行われました。その結果、エストロゲンの分泌量上昇や、ビタミンDの吸収率向上、骨の材料であるカルシウムの吸収に重要な小腸の組織の成長がみられたとの研究報告があります。
エストロゲンは骨の形成に関わり、分泌量の増加は骨を丈夫にします。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する働きがあり、丈夫な骨の形成に役立ちます。この実験により、骨粗しょう症を改善する高麗人参の効果が確認されています。

中国においても、卵巣を切除して骨粗しょう症を発症しやすくしたラットを使った実験が行われています。その結果、高麗人参に含まれるジンセノサイドを投与したラットは、骨密度の低下を防止できたとの研究報告があります。

また、卵巣を切除したラットに対して女性ホルモンとジンセノサイドを組み合わせて投与する実験が行われ、高麗人参は女性ホルモンと相乗的に作用して、骨粗しょう症に対する予防効果があるとする研究報告が行われています。

骨粗しょう症についてより詳しく知りたい方はこちら

むくみ

女性を悩ませるむくみの改善にも、高麗人参は効果的です。

足のむくみの多くは、足の冷えなど身体の血行不良によって起こります。1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があり、水分の体内循環を促進してむくみを防ぎます。

高麗人参に含まれているカリウムには、体内でナトリウムと反応してナトリウムを体外へ排出する作用があります。ナトリウムには体内に水分を保持する働きがあるため、むくみの予防・改善には体内のナトリウム量を減らすことが重要です。
高麗人参はナトリウム排出に役立つことで身体の水分量を調節し、むくみの予防・改善に役立ちます。

むくみの原因のひとつに、タンパク質のアルブミンの欠乏があります。アルブミンは血液の水分量を調節する働きがあり、不足すると細胞から水分を取り込む血管の力が弱くなって、身体の組織に水分が溜まりやすくなります。
アルブミンは肝臓で合成され、腎臓でろ過されます。このため、肝臓や腎臓に機能低下などの異常があると、アルブミンの血中量が低下してむくみの原因になります。 1-9.肝機能の向上1-10.腎機能の向上に記載の通り、高麗人参には肝臓や腎臓の機能を高める働きがあります。これにより、肝臓や腎臓が正常に機能し、アルブミンの血中濃度が保たれます。
高麗人参は、肝臓と腎臓の健康維持に役立つことでアルブミンの血中量を正常に保ち、むくみを予防します。

むくみについてより詳しく知りたい方はこちら

男性に対する効果

高麗人参は、女性に対する効果だけでなく、男性特有の悩みに対しても効果的です。

男性機能の向上

高麗人参は、男性機能の向上に効果的です。
男性器の勃起は男性器に血液が流れ込むことで起こるため、血行は男性器の機能にとって非常に重要です。ED(勃起不全)治療薬として処方される薬の主な効果は血行促進です。
1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には身体の血行を促進する作用があり、男性器の機能向上に役立ちます。

自律神経の働きは男性機能と深く関係しています。ストレスや緊張で交感神経が活発になると、血管が収縮して血行が悪化します。このため、ストレス下では男性器の勃起が起こりにくくなります。
1-3.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参にはストレス軽減効果があり、ストレスが原因の男性機能の低下を防ぎます。
また、1-2.自律神経の調整に記載の通り、高麗人参には自律神経のバランスを整える働きがあります。高麗人参は交感神経の過度な活発化を防ぐことで、男性器の機能低下を防ぎます。

高麗人参にはアミノ酸のアルギニンも含まれています。アルギニンは精力剤にも配合される成分で、男性機能向上に役立つことで知られています。ED患者に継続的にアルギニンを摂取させたところ、男性機能の改善がみられたとの研究報告があります。

高麗人参の男性機能向上効果は、実験でも確認されています。
ED患者45名に高麗人参を1日900mg、8週間摂取させたところ、男性機能の改善がみられたとの韓国の研究報告があります。
また、ED患者30名に高麗人参を1日1000mg、12週間摂取させる実験がブラジルで行われ、男性機能の改善が確認されています。

男性機能の向上についてより詳しく知りたい方はこちら

男性不妊の改善

高麗人参は、男性不妊の改善にも効果的とする実験報告があります。
神戸大学の臨床研究において、精子の数が少ない乏精子症の患者グループに3年間にわたって高麗人参を摂取させたところ、70.8%の患者で精子数が増加し、66.6%の患者で精子運動率が向上したとの研究報告があります。

男性不妊の改善には、抗酸化作用をもつ成分の摂取が重要です。
体内で発生する活性酸素は、増えすぎると細胞を酸化させて身体に害を与えます。活性酸素は男性不妊にも関連しており、精子が活性酸素に弱いとする研究報告が数多くあります。このため、精子の保護には、活性酸素を中和する抗酸化作用をもつ成分の摂取が重要です。
高麗人参の有効成分ジンセノサイドには強い抗酸化作用があります。高麗人参は活性酸素の害から精子を守ることで、男性不妊の改善に役立ちます。

また、高麗人参には男性不妊の改善に役立つ亜鉛も含まれています。
亜鉛は、精子や精液に多く含まれている成分で、男性ホルモンのテストステロンの分泌を促進する作用もあります。体内の亜鉛の濃度が高まると、精子の数や運動性が向上するという研究報告もあります。

体臭の改善

加齢臭など男性を悩ませる体臭の改善にも、高麗人参は有効です。

体内の脂質が活性酸素によって酸化されることにより、過酸化脂質が発生します。この過酸化脂質は特定の脂肪酸を酸化させ、ノネナールと呼ばれる物質をつくります。このノネナールは強い臭いをもち、加齢臭の主要な原因物質です。加齢臭を抑えるためには、体内の過酸化脂質の量を抑えてノネナールの生成を防ぐことが重要です。
1-9.肝機能の向上に記載の通り、高麗人参には体内の過酸化脂質の量を低下させる働きがあります。このため、高麗人参の摂取によってノネナールの生成が抑えられ、加齢臭が改善されます。

また、ストレスも体臭と関係しています。強いストレスを感じると、交感神経が刺激されて臭いの強い汗を出すアクポリン腺からの汗の分泌量が増加します。このため、ストレスを感じている状態では体臭が強くなりがちです。
1-3.ストレス軽減に記載の通り、高麗人参にはストレスを軽減する効果があります。高麗人参は臭いの強い汗の分泌を防ぎ、体臭の改善に役立ちます。

美容効果

高麗人参には、健康効果だけでなく、美容に役立つ効果もあります。

美肌効果

数多くの健康効果をもつ高麗人参は、美しい肌の形成にも役立ちます。

1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行を促進する効果があります。血行は皮膚への酸素と栄養素の運搬や、老廃物の体外への排出に関わり、肌の健康維持にとても重要です。
また、ストレスは交感神経を活発にして、血管を収縮させます。高麗人参にはストレス軽減効果があるため、ストレスによる血行の悪化を防ぎます。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。高麗人参の睡眠改善効果は、成長ホルモンの分泌を促進して、肌の新陳代謝を活発にします。
こうした高麗人参の効果により、肌の血行や新陳代謝が活発になり、若々しい肌の形成が促進されます。

活性酸素は過剰になると細胞を酸化させて肌の老化を促します。また、活性酸素は色素を生成する皮膚のメラノサイトを刺激して、シミやソバカスの原因になります。 高麗人参に含まれるジンセノサイドには抗酸化作用があり、増えすぎた活性酸素を中和する働きがあります。高麗人参は活性酸素の害から肌を守ることで、美しい肌の形成に役立ちます。

また、ジンセノサイドには抗炎症作用もあります。高麗人参は炎症によるニキビや肌荒れを防いで、肌の健康を保つ働きがあります。

さらに、高麗人参にはアルギニンも含まれています。アルギニンは血行を促進する作用があるほか、成長ホルモンの分泌を促して肌の新陳代謝を活発にする働きがあります。

便秘も肌荒れの原因のひとつで、美しい肌の大敵です。4-2.便秘に記載の通り、高麗人参は便秘の予防・改善にも効果的で、美しい肌の形成を助けます。

美肌効果についてより詳しく知りたい方はこちら

白髪・薄毛の予防

髪は頭皮にある毛母細胞から生まれるため、髪と肌の健康状態は深く関係しています。肌の健康に役立つ高麗人参は、髪の健康にも効果的で、薄毛や白髪の予防に役立ちます。

高麗人参の血行促進効果は、頭皮に十分な酸素と栄養素を供給するのに役立ち、健康な髪の形成に役立ちます。

ストレスや睡眠不足は頭皮の血行を悪化させて髪に悪影響をあたえます。高麗人参のストレス軽減効果や睡眠改善効果は、頭皮の血行を促進して髪の健康維持を助けます。

活性酸素のひとつ過酸化水素が白髪の原因になるとするアメリカの研究報告があり、過剰な活性酸素は白髪の原因になることが明らかになっています。
高麗人参に含まれるジンセノサイドには強い抗酸化作用があり、増えすぎた過酸化水素を中和して白髪の予防に役立ちます。

白髪・薄毛の予防についてより詳しく知りたい方はこちら

デトックス効果

デトックス(detox)は、「解毒」の意味をもつ"detoxification"の短縮形です。一般的には、老廃物や毒素を体外へ排出する意味で使われ、便秘やむくみの解消の意味でも用いられます。

1-9.肝機能の向上1-10.腎機能の向上に記載の通り、高麗人参には毒素の分解に重要な肝臓の機能を高める作用や、老廃物の体外への排出に関わる腎臓の機能を高める作用があります。

また、1-1.血行促進に記載の通り、高麗人参には血行促進効果があり、身体の組織から老廃物を運んで体外に排出するのを助けます。

さらに、4-2.便秘4-7.むくみに記載の通り、高麗人参は便秘やむくみの予防・改善にとても効果的です。

このように、高麗人参は毒素の分解や老廃物の排出に役立ち、便秘やむくみの解消にも効果的です。高いデトックス効果をもつ高麗人参は、美容と健康に役立ちます。

肥満予防・ダイエット効果

1-8.代謝アップに記載の通り、高麗人参には身体の代謝エネルギー量を増加させる効果があります。このため、高麗人参は脂肪のつきにくい身体の形成に役立ち、肥満予防やダイエットに効果的です。
また、4-7.むくみに記載の通り、高麗人参にはむくみを改善して身体の余計な水分を排出する作用もあります。

高麗人参のダイエット効果に関する臨床研究も行われており、肥満傾向のある人に高麗人参を7ヶ月間摂取させたところ、体重や腹囲の減少がみられたとの研究報告があります。

肥満予防・ダイエット効果についてより詳しく知りたい方はこちら

まとめ

高麗人参は、古くから高い効果をもつ薬草として珍重されてきました。高麗人参には有効成分であるジンセノサイドの作用を中心とした数多くの健康効果があり、生活習慣病などの病気やさまざまな身体の不調の予防・改善に役立ちます。また、健康面だけでなく、美肌効果など美容に関する効果もあります。
健康で若々しい身体の形成に役立つ高麗人参を、いちど試してみることをお勧めします。

banner
Copyright(c) 2013 Guide of Asian ginseng. All Rights Reserved.