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サポニン研究史

高麗人参の作用は多岐にわたり、生活習慣病の予防と改善は当然のことながら、癌や脳梗塞などの予防にも効果があると期待されています。

さらに、美容面でも大きな期待が寄せられており、「高麗美人」などの商品の登場など、アンチエイジングや肌のくすみ、シミ、しわ、たるみなどを改善できるという事でも女性から人気を博すようになってきています。

そんな高麗人参の歴史は古く、韓国や中国では仙人の薬という意味で「仙薬」と呼ばれていたり、文字通り、不老長寿の薬とも呼ばれることがあります。

この他にも、その長い歴史ゆえにさまざまな呼び名があるという点でも大きな特徴があり、朝鮮人参やオタネニンジンなどは同じものを指しています。

これらの事実に裏付けられているという事や、数千年前から神秘的なまでの効果があると考えられていたことからもうかがい知れるように、私たちの健康を支えるという意味では非常に有効な食品と考えて間違いないでしょう。

そして、その大きな背景となっているのが、
1つの有効成分だという事が近年になってわかってきました。

その成分が「サポニン」です。高麗人参に含まれているものに関しては特別に「ジンセノサイド」とも呼ばれることがあります。

この成分は、水に溶けるという性質を持った界面活性剤のような特徴を持っていて、石鹸のように泡を発生させることが出来ます。

基本的には多くの植物に含まれているのですが、その作用は各々の生物によって異なり、なかには毒性を持っているものもあります。

植物以外にもヒトデやナマコなどの棘皮動物に含まれていることがありますが、それらが毒性を持つ主な種類となっています。

漢方薬や生薬に用いられているサポニンを含有した植物には毒性のものは少なく、むしろ様々な薬理機能を持っていると考えられています。

そのもっとも代表的で特徴的な性質を持った植物として有名なのが「高麗人参」に含まれているサポニンなのです。

高麗人参に含まれているサポニンは、その化学的な構成そのものが他と異なるという特徴を持っており、それ故にジンセノサイドとも呼ばれます。

サポニンの研究の歴史を紐解くには、その研究が開始された1990年代のはじめ頃まで時代を遡ることになります。

この頃になって初めてサポニンが血液にどのような働きをするのかという研究論文が発表されていて、これが研究の始まりだと言われています。

その際に、研究の対象となっていたのは高麗人参と大豆だったそうです。ちなみに、大豆に含まれるサポニンは食品添加物として用いられています。

研究は、現在も引き続き行われており、まだ明らかになっていない部分も存在しますが、安全性については証明されているので、飲用・服用の際の心配は無用です。

作用や性質は全く異なりますが、
サポニンを含んでいる生物としては下記が挙げられます。

高麗人参

先述したとおり、まさにサポニンの魅力を最大限に感じることができる健康食品だと言えるでしょう。血行を促進して血圧を調整します。さらに、コレステロール値を抑えることが可能で、健康と美容に驚くべき効果を発揮します。

サイカチ

漢字では皁莢、梍と書くマメ科の植物です。日本の原産植物で、全国の山間部や河原に自生しています。天然記念物として指定されることもある木で腫れものやリウマチにも効果を発揮すると考えられているサポニンを有します。

ダイズ

非常に豊富な栄養価を持っていることで知られている大豆。畑の肉とも言われているほどタンパク質が豊富です。発酵させて生薬にしたものが黒豆で、その他にも醤油や豆乳、きな粉や豆腐など様々な利用方法があることでも有名。

小豆

アズキは東アジアを原産としているマメ科の植物で、日本でも古くからヒトと密接な関係を持っている植物として知られています。その歴史は縄文時代から始まっているとされていて、古事記などにも登場します。

ナタマメ

漢字では刀豆と書くマメ科の植物で、その見た目がカタナ(ナタ)のように見えることが名前の由来とも考えられます。漢方薬として有名で、最近ではお茶や健康食品としても利用される機会が増えてきました。

ムクロジ

日本にも自生している種がありますが、主に熱帯や亜熱帯に分布しているのがムクロジ科です。特徴的な果実を実らせる種類が多く、その例としてはライチやランブータン、リュウガンなどが挙げられます。サポニンを含む種類が比較的多いという特徴があり、石鹸の代わりに使用されていた物もあるようです。

トチノキ

トチノキはフランス語の名前であるマロニエと呼ばれることもある落葉性の高木です。トチノミと呼ばれるトチノキの種子は食用とされることもあるのですが、この時に若干の渋さを感じることもあります。実は、その渋さはサポニンの影響によるものだと考えられています。

キキョウ

キキョウは漢字で桔梗とも表記されることのある秋の七草にも数えられる植物です。キキョウの根にはサポニンが豊富に含まれているということから、生薬として使われることもあります。鎮痛や咳止め、解熱作用などを期待する事が出来るため、非常に有用性が高いとして有名です。

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