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肝臓機能強化のサポートとなる高麗人参

増え続ける肝臓病

近年の日本では肝臓病の患者数が急激に増えていて「21世紀の国民病」と言われています。肝臓は約500種類もの酵素反応を行う化学工場であり、胆汁を分泌することで消化と吸収を助ける働きを担っています。
ほかにも栄養の貯蔵と消費、食品などから摂った毒物や体内で作られた有害物質の解毒、血液を凝固させる働きをする血液成分の生成、血液量の調節などさまざまな働きをしています。

肝臓は体の正常な機能を維持する要です。肝機能の低下は肝臓病だけではなく癌や生活習慣病のリスクまで高めてしまいます。肝臓は他の臓器よりも丈夫にできていて、癌などで一部を切除しても正常な働きを保つことができます。
ですが揚げ物や肉料理など偏った食事による脂質の過剰摂取、暴飲暴食などの食生活の乱れ、過労やストレス、睡眠不足といった生活習慣の悪化は肝臓に負担をかけてしまいます。このような生活を続けていると肝臓が負担に耐えられなくなり、肝炎や肝硬変などの肝臓病を発症してしまいます。

その中でも肝臓に脂肪が蓄積される脂肪肝は深刻です。昭和の後半から食生活の欧米化が急速に進んだ日本では、脂質と糖質の摂取量が右肩上がりに増えています。病院の大規模調査では成人の3割に相当する3600万人が脂肪肝という推定もあります。(*1)
最近増えているのが脂肪肝から肝硬変や肝臓癌に進行するケースです。狭心症や心筋梗塞といった心疾患を併発する率が高く、脂肪肝は生活習慣病の原因にもなります。
お酒をたくさん飲む人は脂肪肝になりやすいとされていますが、いまお酒をあまり飲まない若い人や女性の間でも脂肪肝が増えています。

肝機能を保護するジンセノサイド

高麗人参は強い抗酸化作用を持つのが特徴です。加齢や生活習慣の悪化によって体内で活性酸素が増加すると、血液中の血中中性脂肪や悪玉コレステロールを酸化させて過酸化脂質に変えてしまいます。
過酸化脂質は新たに活性酸素を作り出すため悪循環に陥ってしまいます。このような状態を放置すると血液がドロドロとなり動脈硬化に繋がり、余った中性脂肪が肝臓に送られ、必要なときにエネルギーとして放出します。
しかし、あまりに多くの過酸化脂質が送られると余分な中性脂肪が肝臓内に蓄えられて脂肪肝になってしまいます。

このような悪循環を防ぐために有効なのが高麗人参の有効成分であるジンセノサイドです。抗酸化作用によって活性酸素が除去されると、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが酸化されるのを防いでくれます。
それによって肝臓に送られる過酸化脂質の量を減らすことができ、肝臓にかかる負担を軽減することができます。肝機能を保つためには肝臓に負担をかけないことが大切です。ジンセノサイドの強い抗酸化作用は肝機能を保つ効果が期待できると言えます。
このジンセノサイドには多くの種類がありますが、このうちジンセノサイドRoは優れた抗炎症作用があり、肝炎を予防することで肝臓の解毒能力を高める働きが期待できます。
またジンセノサイドCkには肝機能を保護する働きがあり、栄養バランスの偏った食事や飲酒によって肝臓にかかる負担を抑える効果が期待できます。

血流を改善して脂肪肝を予防

血中中性脂肪が増加すると脂肪肝に繋がる

私たちが食事から摂った脂質は、まず十二指腸で胆汁によって乳化され、脾臓が分泌した消化酵素リパーゼによって脂肪酸などに分解されます。
その後、小腸や腸管から吸収されてたんぱく質と結合してリボたんぱくという物質に変わり、血流に乗って全身に届けられ体を動かすエネルギー源になります。

このリボたんぱくのうちカイロミクロン、VLDL、IDLには中性脂肪が多く含まれています。このようなリボたんぱくが血液中に増加すると血中中性脂肪値を高めてしまいます。
やがて血液中で余ったリボたんぱくは肝臓に送られて脂肪酸に分解されます。また食事から摂った糖質はブドウ糖に分解され、小腸から吸収されて血流に乗って体を動かすエネルギーとして使われ、残りは肝臓に蓄えられて中性脂肪に変わります。

食事の栄養バランスに気を配り、1日の摂取カロリーと消費カロリーを計算して、脂質と糖質を摂り過ぎない健康的な生活を送っていれば問題ありません。
ところが脂質と糖質過多の食生活を続け、運動不足によって脂肪の燃焼が十分に行われないと、余った中性脂肪やブドウ糖が肝臓に溜まってしまいます。肝細胞のうち中性脂肪が30%以上溜まった状態になると脂肪肝と判断されます。
肝臓は余ったブドウ糖を血液中から回収してグリコーゲンに変えて貯蔵し、必要なときに再びブドウ糖に分解して血液中に開放する働きもしています。脂肪肝になるとこの働きも低下してしまいます。

高麗人参は脂肪肝の予防にも効果的

高麗人参に含まれるジンセノサイドRb2には脂質代謝を改善する作用があり、血液中の中性脂肪値を下げる効果があることが分かっています。
それによって血栓が作られるのを防ぐことができ、血流が改善されることで肝臓に溜まる中性脂肪の量を減らし、肝機能を回復させる効果が期待できます。
そこで血液中の中性脂肪値が基準値の150mg/dlを超える高中性脂肪の方6名を対象に、高麗人参粉末とエキス粉末を含む錠剤を1日3粒1ヶ月間摂って貰いました。
その結果、6名中4名で中性脂肪値に改善が見られ、うち3名は正常な数値まで低下しました。6名の平均では-20.7%低下しました。(*2)

代謝を高めて脂肪肝を予防する

高麗人参は体を温める温性の働きをする生薬です。体温を上げることで発汗を促して代謝を高めてくれます。肝臓に溜まる中性脂肪のうち食事から摂った脂質は全体の15%、残りの約6割は皮下脂肪などに含まれる中性脂肪から作られた脂肪酸です。
肥満は脂肪肝に直結します。高カロリー高脂肪な食生活を続け、運動不足によって脂肪が十分に燃焼されないと皮下脂肪を増やしてしまいます。
そこで期待したいのが高麗人参の発汗作用です。運動前に高麗人参を摂ることで脂肪の燃焼が促進されて、効率よく皮下脂肪を落とすことができます。
すぐに効果が現れるわけではありませんが、1日30分でも良いので高麗人参を摂って運動して汗を掻く習慣を続けることで脂肪肝の改善に繋がります。

高麗人参は肝臓のたんぱく合成を促す

肝機能の目安となるのが血液中に含まれるALT、AST、γ―GRPの量です。これらは肝臓内に存在するたんぱく質を分解する酵素で、アミノ酸の合成にも関わっています。
肝臓の働きが弱くなるとALT、AST、γ―GRPが血液中に流出するため、この数値を測ることで肝臓がどのような状態にあるのかが分かります。
特にALTはその多くが肝臓に存在するため、肝臓に発生した障害を調べるときに役立ちます。健康な状態であればALTよりASTのほうが高くなりますが、肝障害を発症しているとALTのほうが高くなります。
ALT、AST、γ―GRPの数値が上昇すると、急性肝炎や慢性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変などの原因になります。

高麗人参には肝臓のたんぱく合成を促す働きがあり、長期間摂り続けることでALT、AST、γ―GRPの数値が下がることが分かっています。
慢性肝炎患者10名を対象に行った試験では、高麗人参粉末を1日3g摂ってもらい、血液検査を行って血清中に含まれるALT、AST、γ―GRPの数値を測りました。
その結果、3つの数値全てが大きく低下することが認められました。これは高麗人参には肝臓のたんぱく合成機能を高める働きがあり、新しい肝細胞が作られていることを示しています。(*3)
もちろん高麗人参を摂るだけでは慢性肝炎を治療することはできません。高麗人参が持つ肝臓の機能を高める働きを上手く活用して、病気の予防や症状の緩和に繋げましょう。

アルコールの分解を促す高麗人参

アルコールを分解する肝臓の働き

大量に飲酒をする習慣がある人は肝臓に負担をかけてしまい肝機能を低下させてしまいます。これはアルコールの分解に肝臓が重要な役目を果たしているからです。
アルコールは1~2時間かけて全体の20%が胃から残りは小腸上部から吸収されます。胃と腸が吸収したアルコールは、門脈と呼ばれる太い静脈を経由して肝臓を通って全身の臓器へと流入します。
血中のアルコール濃度は門脈に入った時点では非常に高い状態にありますが、肝臓を通過すると大幅に下がります。これは肝臓内でアルコールの大部分がアルコール脱水素酵素(ADH)によって分解されるためです。
肝臓で分解されたアルコールはアセトアルデヒドという物質に変わります。次にアセドアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が酢酸に分解します。酢酸は肝臓から血流に乗って筋肉や心臓などを移動してさらに分解されて、最後は炭酸ガスと水に変わります。

アルコールの大量摂取は肝機能を低下させる

アルコールの大量摂取は肝臓に負担をかけてしまい、肝機能の低下に繋がります。とはいえ大量にお酒を飲んでも平気な人も中にはいます。
よく「お酒に強い人と弱い人」と言われますが、アルコールを分解する能力は個人差が大きいのです。一般的に体が小さな人は大きな人よりも、女性は男性よりもアルコールの分解に時間がかかります。これは肝臓の大きさの差です。
ほかにも体質的に2型アセドアルデヒド脱水酵素の働きが遅い、あるいは全く働かない人がいます。このような人は極端にお酒に弱いのが特徴で、これがいわゆる下戸です。
いくら肝臓がアルコールを分解してくれるとは言っても、アルコールの分解に時間がかかる人が大量にお酒を飲むと肝臓に負担をかけてしまいます。このような状態が続くとアルコール性肝炎や脂肪肝、さらに悪化すると肝硬変を発症します。

アルコール脱水酵素を活性化する高麗人参

高麗人参に含まれるジンセノサイドには、アセトアルデヒドを酢酸に分解するアセトアルデヒド脱水素酵素を活性化する働きがあることか分かっています。
アルコールが分解されて作られるアセトアルデヒドは毒性の強い物質です。大量に飲酒すると肝臓で酢酸に分解しきれなかったアセトアルデヒドが血液中に流出して、全身に行き渡り大脳を刺激します。
これがいわゆる二日酔いであり、嘔吐、頭痛、めまい、動悸、食欲不振などの症状を引き起こします。さらにアセドアルデヒドは肝臓が行う脂肪の分解を妨げて、中性脂肪の原料となり脂肪酸の合成を促してしまいます。
それによって肝臓に余分な脂肪が蓄えられる脂肪肝の原因にもなります。お酒と一緒に高麗人参を摂ることでアセドアルデヒドが引き起こす二日酔いや肝機能低下を抑える効果が期待できます。

そこで高麗人参が持つアルコールの解毒効果を調べる目的で、健康な成人男性25名を対象にアルコールと高麗人参を摂ってもらい血中アルコール濃度を調べました。
その結果、被験者の70%以上でアルコールだけを摂ったときよりもアルコールと高麗人参を同時に摂ったときのほうが、血中アルコール濃度が30~50%低くなることが確認されました。
これは高麗人参に肝臓内でアルコールの分解と解毒を促す働きがあるということであり、二日酔いの予防や肝臓の負担を軽減する効果が期待できることが分かりました。(*4)

*1参考元:肥満じゃないのに… まさか私が脂肪肝!?|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
*2参考元:高中性脂肪者の場合|金氏高麗人参(株)研究開発室_02_1
*3参考元:高麗人参(朝鮮人参)<紅参>が「肝臓病」を改善|金氏高麗人参(株)研究開発室
*4参考元:高麗人参(朝鮮人参)<紅参>が「アルコール解毒」に効果|金氏高麗人参(株)研究開発室

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