高麗人参と補氣!
『補氣』という言葉を聞いたことがある方は少ないでしょう。 漢字を見るからに中国語のような印象をうけますが、その通り、これは古来から中国で伝えられてきた概念を指しています。 この言葉をひとつづつ解体してみましょう。
まずは『氣』ですが、これはなんとなくイメージがわきますよね。 日本でよく使われる『気』と同じ意味です。 では、『気』にはどんな言葉と組み合わされるでしょうか?
気合・気力・気質などの人間のエネルギーのような意味を指す言葉や、気質・気持などの人間の精神的な部分を指す言葉としても使われることが多いですね。 さらに言うならば、病気という言葉や元気という言葉にも使われます。これらは身体の具合を示す言葉ですね。 このように、『気』という言葉は、全体に人間の『エネルギー』のような意味をもっているように思えます。 そして『補氣』の補は『補う』という意味ですね。サポートしたり、助けたりというイメージがわいてきます。 では、『補氣』という言葉は、どういう意味になるのでしょうか?
簡単に言えば、『身体を助ける』。もっと『補氣』という字の意味を直接表現すれば、エネルギーをおぎなうという意味があるのです。 そして、高麗人参には、この『補氣』という働きがあると言われています。
古くから『万能薬』とも『漢方の王様』ともいわれてきた高麗人参にはぴったりですね。
ちなみに、『補氣』という言葉を正確に表現すれば、 内臓の働きを助けて、活力を向上させる働きを意味するそうです。 いずれにしても、高麗人参の効能の高さを示しているというわけです。 具体的には、動悸や息切れなどをはじめとして、疲労回復や冷え症、精力減退などに効果を発揮します。 さらには、免疫力をたかめて風邪をふせぎ改善する効果や発育不全などへの効果も『補氣』という働きでカバーされていると考えます。 (詳細は、気になる!高麗人参の風邪薬効果にて)
実際には、『サポニン』という高麗人参の特殊成分の働きであるという事は、近年の研究でも明らかですし、実際にみなさんもご存じでしょう。 しかし、古くから中国で伝わってきたという『補氣』に関しても確かにイメージ通りという印象を持ちます。