高麗人参の価格・・・
高麗人参は、古来より高級品として珍重されてきました。 高麗人参の価値が決まる基準は、『加工法』『形』『栽培年数』で決まるといわれています。 さらに、それらの条件は『産地』できまることが多いようです。
例えば『加工法』の点からみると、高麗人参は3種類に分類できます。 『紅参』『白参』『水参』です。
このうち、もっとも高級とされているのは『紅参』です。その理由には、効果の高さが関係しています。 『紅参』にはもっともサポニンが多く含まれているからです。
さらに『形』の点からみていきましょう。 ここでは『人の形』にちかいものが高値で取引されます。 そもそも高麗人参は、顔・胴・手足のある人のような形をしています。 そのことから『人参』には『人』の字がふくまれているのです。 そして、人の形に似たものほど効果が高いといわれていたことが、高値の理由です。
『栽培年数』の観点からみると、高級品は『6年根(6年もの)』と相場がきまっています。 これも同じく『効果の高さ』が背景となっているようです。
そして、これら以外にも高麗人参が高級品である根本的な理由はあります。 それは『栽培の難易度』です。
高麗人参を栽培するためには、土つくりに3年、栽培に6年がかかります。 合計で9年、すくなくともかかってしまうということですね。 それに加えて、高麗人参は、土地の栄養分をすべて吸い取って成長していきます。 それゆえに、これだけの豊富な成分を含んでいるわけですね。 高麗人参の成分については高麗人参の栄養素とは?で確認してください。
そして、高麗人参を育てた後の土地は栄養分がすっからかんの状態になってしまうわけです。 この土地で改めて作物を育てようという時には、10年程度の間隔をあけなくてはいけません。 つまり高麗人参の栽培サイクルは20年もの月日が必要ということですね。
これだけ手間がかかる作物が安いわけがありません。 そして、効果のほども高いのですから、市場に出ている価格は適性なものといえるでしょう。 とはいっても最近では、価格もどんどん安くなってきています。