高麗人参の世界的特産地とは?
高麗人参の本場は『中国』および『朝鮮半島』といわれています。 なんといっても『朝鮮人参』は高麗人参と同じものですから、本場ということもおのずとわかりますよね。 そもそも高麗というのも、900年頃から1400年頃まで朝鮮半島を支配していた国家ですから、まさに高麗人参の本場は朝鮮半島および中国というわけなのです。 しかし、そのなかでも特に『特産地』として知られている地域があります。 その代表としてあげられるのが『開城(ケソン)市』です。
開城市は、北朝鮮の南部に位置しています。 先述した高麗王国の王都として古来から栄えていた都市です。 開城市は世界有数の高麗人参の名産地として高く評価されており、ここで栽培された高麗人参は、北朝鮮の主な輸出収入源となるほどです。 開城市の高麗人参は、特にその形でも注目されています。 具体的には、胴が短く足が太い女性のような姿に見えるため、形で価格が変動する高麗人参のなかでもとくに形を評価さえ、高額で取引されています。
その歴史は、朝鮮王朝時代から続くもので、王に献上するために栽培されたのがはじまりです。 これだけ長い歴史をもっている開城市の高麗人参栽培農家ですから、栽培した高麗人参に対しても絶対的な自信をもっているようです。 実際のところ、世界的にも開城市の高麗人参は高い評価をうけています。 日本の市場にも出回っている高麗人参商品ですが、サプリメントなどの原材料に開城市産のものが使われていれば、キャッチフレーズやパッケージなどに記載するほど広告効果の高いものとしても認識されているほどです。
ちなみに、高麗人参の特産地は、この他にも沢山あります。 韓国では、忠清南道錦山郡や仁川広域市江華郡、中国では白頭山などが世界的な特産地として知られています。 日本でも、福島県会津地方、長野県東信地方、島根県松江市大根島の高麗人参は人気があり、注目されています。
各地毎に形はもちろん、成分にも違いがあるようです。 もし機会があれば、食べ比べをしてみたいところですね。