徳川家綱と高麗人参
私たち日本人と高麗人参の歴史の始まりは、今から数千年前にまで遡らなくては語ることが出来ません。
その歴史が始まったのは、奈良時代、聖武天皇の時代だったということは意外に有名な話ですね。
奈良時代は天皇を中心とした律令国家の実現を本格的に目指したという事でも非常に重要な歴史的区分であり、大宝律令に代表される律令が実際に実施された時代です。
奈良時代は天平文化が花開いた時代とも考えることができ、仏教との関係が非常に深い時代ともいえるかもしれません。
そんな背景が物語っている通り、政治にも文化にも当時の中国大陸の支配者であった唐という国の影響が常に強力だったという特徴があります。
この特徴を持っている奈良時代に日本に高麗人参が伝わってきたというのは、ある意味当然ともいえる流れかもしれませんね。
中国からの影響が大きかったという事と同時に、朝鮮半島との交易が盛んであったということも、正倉院宝物から窺い知れます。
その事実も高麗人参の伝播を知る手がかりになるかもしれません。
しかし、せっかく伝わってきた農産物もその栽培が非常に難しいということから日本での生産が可能になるという事はありませんでした。
それが可能になるのは、伝播の奈良時代から数えて千年ほど過ぎた「江戸時代」の中盤になってしまいます。
江戸時代は戦国時代が終わった直後の時代という意味でも非常に注目されやすい時代で、その幕府を開いたのは有名な徳川家康です。
徳川家康は、いわば日本を再統一した人物ともいえるわけですが、実は健康への関心が深い人物だったとも言われています。
その為、高麗人参にも非常に大きな関心を寄せており、愛飲していたということも判明しているほどです。
徳川家康はその後、高麗人参の栽培にも着手しますが、その難易度の高さからとうとう実現することが出来なかったと言います。
挫折の原因は発芽のむずかしさです。
しかしその後、曾孫にあたる徳川吉宗(八代将軍)が日本で初めての栽培を指揮したという事で曽祖父の雪辱を晴らします。
徳川吉宗は暴れん坊将軍でもおなじみの将軍で、享保の改革という財政の立て直しをはかったという事でも知られている名将軍です。
ここまでが日本における高麗人参の有名な逸話ですが、実は徳川将軍家と高麗人参はもっと深い関係があると言われています。
そのカギを握っているのが「四代将軍の徳川家綱」の時代です。
家綱の時代は一代目から三代目までの政治方針を表現する「武断政治」という方向性から一変し、文化的な政策を打ち出すようになった「文治政治」の時代への転換期として知られています。
荒井白石や保科正之などの有名な「名臣」に支えられて一時代を築き上げたということでも非常に注目すべき時代を統べた徳川家綱と高麗人参は一体どんな関係があるのでしょうか?
実は、高麗人参が爆発的な人気を得るようになったのは、4代目の将軍である家綱の時代からだと言われています。
このころから一気に需要が拡大するようになり、その効果と効能の高さから人気が衰えることはなかったと言います。
一説によれば、供給が行き届かなかったことによって、
社会的な問題にまで広がったのだとか・・・
高麗人参はその段階では未だ栽培に成功していなかったという事もあり、非常に希少な存在として扱われるようになります。
そんな背景から価格が高騰し、家を買えるほどの値段が付くようにまでなってしまったのかもしれません。
もちろん、現在では私たち一般人でも買えるような価格に落ち着いてきていますが、これは科学技術の発達によって大量生産が可能になったということが大きな背景となっています。
高麗人参の製品を選ぶときの最大の基準として挙げられるのが「サポニンの含有量」ですが、サポニンが豊富に含まれているのにもかかわらず、低コストで販売されているものもあり、実に便利です。
例えば、「正官庄」という製品は本場である韓国でもトップの売り上げ成績を誇っている人気のブランド製品ですが、今ならお試しコースを利用することで初回は980円という激安の価格で購入することが出来ます。
この製品はサポニンの含有量が高いということでも注目されており、韓国産の安全性の高い高麗人参を紅参という最高級の加工法をくわえたものを提供してくれています。
なおかつ、使用しているのはサポニンの含有量が圧倒的に多いと言われている六年根で、紅参と並び最高級と言われる素材の条件となっています。
これだけの高品質な高麗人参が低価格で購入できるコストパフォーマンスの良さは、ある意味驚きにも値するかもしれません。
江戸時代の人が現代に来たら大慌てかもしれませんね。
ちなみに、高麗人参に含まれるサポニンの量は効果と効能を左右する非常に重要な役割を持っています。
サポニンは血行を促進したり、血圧を調整したりする機能を持っているため、高麗人参の作用のほとんどを支えている素晴らしい成分と考えられているのです。
是非、上手に活用してください。