プロポリスってどんなもの?
近年、日本古来の生活スタイルから欧米式の生活スタイルへと急激な変化を見せている日本ですが、はるか昔から野菜や魚を中心として身体作りをしてきた日本人にとっては、欧米式の肉中心の食生活が健康に害をもたらすことがしばしばあります。
すべての料理に当てはまるわけではないのですが、手軽に作ることができて食べやすい欧米の食事は、時間という面から見れば忙しい現代日本人に合っているため、流行するのも自然の流れかもしれません。
分っていても、食生活などの日常生活は中々改善する事が難しいものです。
そんななか、生活習慣病患者や、生活習慣病が原因で死亡する人も増えており、危機感を抱いている人たちも多くなっています。
そういった世情が、健康志向の人の増加や健康食品ブームの背景となっているのではないでしょうか。
さて、近年の健康食品ブームとは関係なく、何千年も昔からその効能の豊かさが着目され、今に至るまで絶大な人気を誇っているのが高麗人参です。
昔と違う事と言えば、先人たちの努力によって農業的な栽培方法が確立され、一部のお金持ちや特権階級の人だけでなく、一般の人でも良質な高麗人参が安価で購入できるようになったという事です。
市場の拡大に伴って製品の種類も豊富になりその効果を実感できる方も多くなりましたが、他にも良い健康食品があれば併用したいと思っている方が沢山います。
さまざまな製品がある中で、実際に効果が得られそうな原材料の一つに「プロポリス」があります。
プロポリスとは、蜜蜂が樹の芽や皮などから採取した樹液などにセイヨウミツバチの分泌物を混ぜて作り出す自然の物質です。
一つの巣から100g程度しか採取できない事から、大変な貴重品として珍重されています。
さらに、プロポリスはセイヨウミツバチしか作ることが出来ない、という点も貴重品となっている所以の一つです。
蜂は、プロポリスの抗菌・殺菌作用を活かして蜂の巣内の清潔を保持したり、蜂の巣の修復にも使用しています。
この殺菌・抗菌作用は人にも有効に働き、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。
プロポリスが人に活用されているのは最近の話ではなく、非常に古い歴史があります。
その歴史は、紀元前数百年以上も前に遡るそうです。
例えば古代エジプトでは、死後復活するために死者はミイラにするという習慣がありましたが、死体を腐らせずミイラにするために利用されていました。
他にも、ケガや傷の治療にも役立てられていました。
研究が進められている現在でも、まだまだ解明されていない効能がたくさんあるようです。
蜂の作り出す優秀なプロポリスにはどのような成分が含まれていて、どのように効くのかご紹介いたします。
プロポリスの魅力
プロポリスに含まれている成分として代表的なのはアルテピリンCと呼ばれる成分で、この成分には桂皮酸誘導体が含まれていることで評価を得ています。
さらに、それだけではなく、アルテピリンCにはフラボノイドが含まれているという点でも大きな注目が集まっています。
フラボノイドの具体的な働きとして挙げられるのは強力な抗酸化作用で、その働きからガンや生活習慣病を予防する効果を発揮してくれます。
そもそも、抗酸化作用が機能するのは活性酸素と呼ばれる身体を錆びつかせるという性質を持った物質を抑えるというポイントです。
フラボノイドと一口にいっても様々な種類があり、それぞれに異なる作用を持っているという点で大きなメリットがあります。
ちなみに、フラボノイドを大きく分類すれば、ポリフェノールと呼ばれる分類に属しており、人の身体との相性が良いという点で、有用性が高いと言えるでしょう。
プロポリスが作り出される過程はいまだにハッキリとは解明されていないのですが、基本的には、巣の外で働きバチが集めてきた花粉や樹液などを蜂の身体の中で合成し、分泌されるというプロセスだと考えられています。
ちなみに、この原材料の一つとして考えられている「樹液」がプロポリスの役割を決定づける一因となっていて、強力な抗菌作用や消毒作用はここから来ています。
というのも、本来ハチがプロポリスを使用する目的として挙げられるのは「巣のなかの殺菌と消毒」であり、密閉性が高く温度も湿度も高くなりやすいという特徴を持った蜂の巣のウイルスや細菌が繁殖しやすい環境を考慮して予防する為のものなのです。
その力を人間が拝借しているというイメージですね。
プロポリスを摂取することによって、体内に侵入してきたウイルスや風邪菌、インフルエンザウイルスを退治する事が出来ますが、摂取ではなく、外傷に塗布することによって消毒効果を得ることが出来るというのも注目するべき点なのかもしれません。
いずれにせよ、私たちにとっては非常に使い勝手が良く、都合も良い健康食品として高い人気を誇っているわけですが、健康食品のなかでも特に人気が高い高麗人参との併用はどうなのでしょうか?
調べてみたところ、併用しても全く問題はないようです。
ただし、過剰摂取は禁物ですから「用法と用量」を守っての摂取は必ず意識するようにしてください。