高麗人参を育てることはできるの?
高い薬効を持つ高麗人参ですが、サプリメントにしろ、なんにしろ値段が気になるという方もいらっしゃるでしょう。 そこで思いつく手段のひとつ『自分で栽培しちゃおう!』という発想を持っている方も、なかにはいらっしゃるかもしれません。 しかし、実際に高麗人参を自分で育てることなんてできるのでしょうか?
そもそも、高麗人参が日本でも栽培されるようになったのは1729年のことです。 ちょうど江戸時代のまっただなかにあたるわけですが、意外に最近だと思いませんか? 実際に高麗人参が日本に渡来したのは、もっと昔のことで、奈良時代だといわれています。 これだけ渡来と栽培開始に期間が空いたのはなぜでしょうか?
その理由の一つに、栽培のむずかしさが挙げられます。 まず、頭にいれておいて頂きたいのは、高麗人参の栽培は10年単位で行われるということです。 高麗人参は、栽培する土地の栄養をねこそぎ吸収します。 そのため、連作はできません。高麗人参を育てた後、同じ土地で作物が収穫できるようになるまで、10年ほど土地を寝かせる必要があるといわれています。
さらに、高麗人参の種を植えるまでには、土地の整備を行う必要があります。 この土地作りにも手間がかかり、化学肥料などは高麗人参と相性が悪いため、1年から3年の歳月をかけて土つくりをしなければいけません。
さらに、種うえをしてから収穫までにかかる時間は4年から6年。 最高級といわれる栄養たっぷりの高麗人参を収穫するタイミングは6年根といわれていますので、出来れば6年間栽培するのがベストです。 これをふまえると、同じ土地で高麗人参の栽培サイクルを作るには、最長で20年近くの月日がかかるということになります。
また、高麗人参はかなり繊細な植物です。 害虫や天候などに影響を受けやすいため、種うえをした全ての高麗人参がスムーズに成長するかといわれれば、そうもいきません。
これらをふまえると、自分で育てるのは不可能にちかいといえるでしょう。 逆にいえば、これだけの手間がかかる高麗人参だからこそ、ほかの健康系素材とは比べ物にならないほどの効果を得ることができます。 そして値段も、この栽培手順をみればむしろ安いくらいに感じるのではないでしょうか?
高麗人参の価格・・・にも詳細を解説しています。