六年根にこだわる・・・その理由とは?
高麗人参の栽培は、近年では研究の結果、多少容易になったものの、それでも非常に難しいものとして知られています。 その栽培の難易度から、以前は価格が高く『高級品』として扱われていたのです。 栽培のむずかしさの背景のひとつに、高麗人参の薬効とも関係する要因がひとつあります。
それは、『高麗人参の栽培後は、その土地は10年程度使えなくなる』ということ。 高麗人参は、土地の栄養分を存分に吸収して成長します。それ故に、4年から6年をかけて栽培すると土地の栄養分をほとんど吸い取ってしまうのです。 ちょっとおそろしいような感じもしますが、これが高麗人参の薬効の高さにあらわれているのです。
では、特に高級といわれる高麗人参はどんなものなのでしょうか? 例えば、『紅参』とよばれる高麗人参は高級品です。 当然、それは効果が高いからで、『紅参』にはサポニンが特に豊富に含まれています。
そもそも『紅参』というのは、加工法のひとつなのですが、皮をそのまま使っているというのがポイントで、サポニンが皮のちかくに豊富に含まれているということをしっかり踏まえた加工法であるといえます。 ちなみに『紅参』は高麗人参を皮がついたまま蒸したり煮たりします。それを乾かして完成です。 『水参』や『白参』もそれぞれに特徴的ですが、その説明は他の機会にゆずりましょう。
さらに『六年根』と言われている高麗人参は、非常に価値が高いとされています。 六年根というのは、栽培から6年目にしゅうかくされた高麗人参で、いわゆる6年ものです。 通常、高麗人参は植え付けから年月を経るにつれ、その根にサポニンを蓄積していきます。 そのピークが6年目で、7年目を過ぎるとサポニンの含有量は次第に落ちていくというわけです。
そのため、六年根は薬効が高く、それゆえに高級品とされてきました。 高麗人参を選ぶときは、六年根にこだわると、理想通りの薬効を期待できるでしょう。 せっかく高麗人参を選ぶならば、価格ばかりではなく、その質の高さで選ぶことも検討してみてください。高麗人参の選び方のコツもあわせてご覧ください。